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    わたしと森の物語 〜尼崎21世紀の森構想の将来像【森づくり編】〜

    「おばあちゃん、尼崎21世紀の森って、1本ずつ木を植えたって本当?」

    「そうだよ。どうやって作っていったのか、今から教えてあげようね」

    そうして、おばあちゃんは話し始めました。

     

     

    「森に植える木は、ぜんぶ木の実から育てたんだよ」

    「木の実って、どんぐりみたいな?」

    「そうそう。もともと地元に生えている木がいちばん育ちやすいの。おばあちゃんのお父さん、お母さんと弟でいっしょに六甲山まで行ったのよ」

     

     

    でもね、拾った実がどんな木になるか分からないでしょう?だから、森の先生に教えてもらいながら拾っていったの」

    「ふうん。山まで行くなんて遠足みたいで楽しそう。ぼくも行きたいな」

     

     

    「そのころの森はね、工場の跡地に木を植えようとしているところだったの。ここがほんとうに森になるのかな?って、おばあちゃんのお父さんもお母さんも心配そうだったねえ」

     

     

    「山で拾ってきた木の実は、大事に育てて苗木にしたのよ。小さい葉っぱって、アマガエルみたいなきれいな黄緑色をしているの」

    「小さい木がたくさんあるなんて、木の幼稚園みたいだね」

     

     

    「できるだけたくさんの人で森をつくろうと呼びかけて、いろんな人に苗を配って育ててもらったの。おばあちゃんの家でも育てたのよ」

    「毎日水をあげたの?」

    「夏は特にね。人間だって、夏は暑くてのどが渇くでしょう?木も一緒なの。」

     

     

    「種類にもよるけど、家で2年くらい育てると、苗の高さが50センチくらいになるの。そうなったら地面に植えてもいい時期ね」

     

     

    「木はどれくらいの速さで大きくなるの?」

    「ゆっくりだと思うでしょう?だけど、植えてから5年もしないうちに背を越されてしまったわ」

     

     

    「木を植えた後もおばあちゃんは森に行ってたの?」

    「木が大きくなっていくのを見たり、季節ごとの変化が楽しくて、すっかりのめり込んでしまったわ。あなたのおじいさんにも、ここで出会ったのよ」

     

     

    「おじいさんと出会ったあと、しばらくしてあなたのお母さんを産んだのだけど、おなかの中にいる赤ちゃんも木たちの成長も同じくらい身近に感じたものよ」