この日、親子や友だち同士、広い芝生の上でタンデム自転車を楽しむ人に誘われて、私も初体験してみました。

タンデム自転車とは、複数のサドルとペダルがあり、複数の人が一緒に乗ることができる自転車です。通常は二人乗りが多いのですが、力を合わせてペダルを漕ぐことで、強い力が出て、１人乗りの自転車よりも、早く進むことができます。しかし、ペダル同士が連動しているので、息を合わせて漕がなければなりません。

こちらの親子は息がピッタリですね。私は体験乗車では後ろに乗ったので、ハンドル操作はもちろん、前の人の背中で、前を見ることができません。前に乗った人との２人の信頼度や相性が試され、スリル満点でした。目の見えない人や足腰の弱い人にとっては、後ろの席で風を感じ、サイクリングを楽しめることから、誰でも乗ることができる自転車として、様々な可能性がある自転車だと感じました。
（文・森のレポート部 立花莉絵子）