植物図鑑

更新日2022年6月5日

武庫川渓谷の植物

急峻な崖地と川辺の岩場が広がる武庫川渓谷は、この地域に残る貴重な自然景観の1つです。

このような厳しい環境に適応して生育する植物には、その生育地が限られるため絶滅の危機に瀕している種も多くあります。

中央緑地では、武庫川渓谷に生育する植物のタネから苗木を育成しています。

パークセンター東側にある「武庫川渓谷の植物 見本園」は、その中でも特に希少性の高い種の苗を植栽した見本園です。

 

植栽している植物の紹介

ツメレンゲ(ベンケイソウ科)兵庫県レッドデータブック Cランク

 

日本ではめずらしい多肉植物の一種で、岩場のほか、コンクリートの上や古い民家の屋根の上などにも生育します。

数年で開花してタネを付けますが、その前に株元に小さな子株をたくさん作って、無性的にも増えます。一度花を咲かせると、その株は枯れてしまいます。

サツキ (ツツジ科)兵庫県レッドデータブック Aランク

 岩場の隙間に生える低木。

 園芸種として人気で古くから交配され、たくさんの園芸品種が作られています。園芸品種は、本種より、紫やピンク色を帯びた色合いのものが多いです。

アオヤギバナ (キク科)兵庫県レッドデータブック Aランク

 

 川岸の岩場に生えます。サツキと同様に、生育場所が非常に限られているので、生育地の保全がとても大切です。

カギカズラ (アカネ科) 兵庫県レッドデータブック Bランク

川沿いなど湿り気の多い照葉樹林の林内に生える常緑のツル植物です。

大きなカギづめが特徴で、これを植物や岩などにひっかけて、よじ登ります。

 

 

ヒメウラジロ、ケキンモウワラビ、キヨスミギボウシ、カワラハンノキ、ヨコグラノキ、キンキヒョウタンボク、シタキソウ

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