レポート&コラム
更新日2020年11月5日
【森のしんぶん秋号から】ミヤーキーの森写
森のしんぶんの「ミヤーキーの森写」のコーナーから記事をご紹介します。他の記事を読みたい方は、尼崎の森中央緑地パークセンターに設置されている森のしんぶんをご覧くださいね。
尼崎の森を激写する「ミヤーキー」こと三宅喬さんが見つけた意外な風景写真連載。
今回もテーマを定めずに集めました。まずは嫌われ者の草から。最初は、葉っぱだけでなく花びらも<毛むくじゃら>の花、ビロードモウズイカです。花言葉は「夏美人」。色々薬効もあるようです。外来種ですが、ドライフラワーで時々見かけるようになりました。当初は尼信の森で群生していましたが、植樹した樹が大きくなるにつれ段々と減ってきました。その代わり、他のあちらこちらで散見されるようになっています。この草の種の発芽能力は10年以上と言われていますので、取り除くのはとても難しそうです。
<ビロードモウズイカ>
部分を捉えると何の花か判らないかも。セイタカアワダチソウです。花言葉は「唯我独尊」。除草対象ですが、中々しぶとい存在の外来種です。このクサ、アメリカでは蜜源として育てられています。もっとも、特有の臭いがあるため日本では人気薄のようです。とは言え、茎がすだれの材料になったり、ハーブ茶として飲まれたり、入浴剤として使われています。なお、よくアレルゲンと言われていますが、この草は風媒花ではなく虫媒花なので、全くの<濡れ衣>です。
<セイタカアワダチソウ>
次は<引っ付き虫の一つ>として知られているキンミズヒキの実です。実を包んでいる萼筒の中程に、先端に向かって伸びている棘があります。その棘の先っぽが鈎状に曲がっており、それで衣服にくっ付いて他の場所に運んで貰おうという仕掛けです。なお、この草の若芽・若葉は、おひたしや和え物として食べられています。
<キンミズヒキの実>
これは以前、花を紹介したことがあるコウヤボウキの実です。下の黒いのが実で、その上側からたくさんの冠毛がでています。その冠毛を指で触るとザラザラしているので、よく見てみると冠毛には沢山の短い<毛>が出ていました。この短い毛のお蔭で、飛翔力が一段とアップしたんだなと勝手に納得した次第。
<コウヤボウキの実>
最後は、尼森で毎日見る事が出来る<虹>です。旧圃場での撮影です。霧状の散水を行っている時に太陽を背にして育苗中の苗をみると、写真のような虹をみることが出来ます。小さい虹ですが、虹はいつ見ても見とれます。
<圃場にかかる虹>
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