レポート&コラム

更新日2025年2月28日

2月の森の会議レポート(2025年2月1日(土))

 2月の森の会議は、「かやぶきのなぞときゲーム」の体験をしました。普段、他所でかやぶき民家の保存活動などをされている方々も参加され、今月の森の会議は、かやぶき民家のことを沢山知る会となりました。

 

【かやぶき民家の周りに咲く花】

 自己紹介をした後は、尼崎の森の中央緑地パークセンターの石丸さんより、かやぶき民家周辺の生垣に咲く花について紹介していただきました。これらの花、どこかで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?黄色の花が「ロウバイ」、赤色の花が「サザンカ」です。どちらも甘い香りがし、寒い冬に花を咲かせます。日本では庭木などとして植えられ、古くから日本人の身近にある花として愛でられてきたようです。

 

 【かやぶき民家の茅(かや)って何?】

 ゲームの前に、かやぶき民家の保存活動などに携わっている武庫川女子大学の古民家族のメンバーと守さんから”茅”について教えていただきました。
 1月に、高層ビル群を背景に淀川の河川敷で行われたヨシ刈りに参加されたそうで、そこで刈ったヨシは、大阪万博のパビリオンで使用される予定だそうです。
 茅は、日本で古くから屋根材などに使われてきた植物の総称で、ススキやチガヤ、ヨシなどがあります。地域によって、茅として使う植物が異なるなど、今まで知らなかった茅のことを沢山教えていただき、勉強になりました!

 将来、尼崎の森中央緑地にもかやぶき民家の茅の葺き替え時期に合わせて、茅場ができるそうです!尼崎でも茅刈りができる日が来るのが楽しみですね。

 

 【かやぶきのなぞときゲームに挑戦!】

 そして、今回のメインイベント、「かやぶきのなぞときゲーム」を体験しました。かやぶき民家に訪れた人が誰でも楽しめるコンテンツとして開発中のクイズゲームです。今回は、かやぶき民家で撮られた写真が、どこにあるのかを探すクイズに挑戦。どんなクイズかご紹介しますね。

 

【これはどこにある?】

 例えば、この「王冠」と書かれた金属製のものがどこにあるかを探していきます。

 

【答えは、昔懐かしのネジ式の鍵】

 答えは、縁側の窓枠にあります。金属の棒を窓枠にはめ込んでネジのように回しながら施錠する鍵でした。
 

 

【答えがどこにあるか探していきます】

 一見簡単そうなものも写真の向きや大きさが違うと見つけにくいようです。上下左右と色んな方向を見渡しながら答えを探していきました。

 

 

【答え合わせツアー】

 クイズを解いた後は、答え合わせの場所をツアー形式で巡っていきました。所々、建築に詳しい参加者が解説をしてくださり、今まで知らなかったかやぶき民家の特徴を知りました。

 


【クイズの改善点について意見交換】

 最後に、どんなクイズだったらもっと答えやすいか、面白いか意見を出し合いました。
 「子どもは、見つけるのが楽しいけど、大人は解説を聞くのが楽しいから、年齢別にシートがあると良いのでは?」「場所を見つけるだけでは無くて、ビンゴ形式のクイズや、答えると何か言葉が出てくるなどプラスアルファの楽しみがあると面白いかも!」など色んな意見が挙がりました。

 皆さんからいただいた意見を参考に、より楽しくなったクイズで遊んでいただける日も近い!?クイズの完成をお楽しみに〜

 来月の森の会議は、尼崎の森の中央緑地の第3工区と呼ばれるエリアの見学に行きます。一体どこまで森が広がっていくのか!?もしかすると海の向こうには万博会場が見えるかもしれません。皆様のご参加をお待ちしております。
 

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