レポート&コラム
更新日2017年12月27日
【森のしんぶんから】ミヤーキーのカメラ2017年12月号
「アマフォレストの会」の一員で、森のお世話をしながら、尼崎の森中央緑地を趣味のカメラで撮影する、ミヤーキーこと三宅喬さん。情報誌「森のしんぶん」で毎号、写真の連載を担当いただいています。
掲載しきれなかった素敵な写真を、三宅さんの解説とともにお届けします。
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はじまりの森で、嬉しくビックリしたお話をご紹介します。
それは西南角の垣根の外側に、1m間隔で計9本植えた樹木に関わるお話。
その中の1本(高さ1m弱)の上端付近を写した写真が下です。
左右に枝のように伸びているのが一枚の葉っぱで、「小葉」と呼ばれる葉っぱで
構成されています。
名前は、「イヌザンショウ」と言います。
そして下の写真ですが、真ん中に写っているものが何だかお判りでしょうか? 色が綺麗で、可愛いと思うのですが、皆さんは如何でしょう!
その正体は、この下の写真です。これは「ナミアゲハ」の幼虫で、間もなく蛹(サナギ)になります。数えてみると、計10匹もいました。(数にびっくり!)
両側に見える丸く黒いのは、眼ではなく単なる紋様です。写真一番下側に小さな頭があって、そこに左右6個ずつの「単眼」があるのですが、この写真には写っていません。
上の写真は、枯れ木ではなく、葉っぱが無くなって丸裸になったイヌザンショウです。植えた9本の内、6本がこの状態になっていました。
これは、上で紹介した「ナミアゲハ」の幼虫が食い荒らしたもので、この樹は、たった2匹の幼虫の仕業です。この幼虫は大変な大食漢で、急激に大きくなるようです。(大食漢ぶりにびっくり!)
秋なのに樹の天辺に、若葉が出ています。(季節にびっくり!)
上の丸裸になった樹が、葉っぱが無くなり、光合成によるエネルギー生産が出来なくて慌てて新しい葉っぱを作って、光合成を始めようとしているのでしょうか! でも、間に合うかどうか? 何故なら、間もなく落葉の季節です。自然の摂理とはいえ、どうなるのか、とても気掛かりです。
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この記事をいただいたのが11月半ば。芽吹き始めたイヌザンショウの樹はどうなったのでしょうか。
気になった方はぜひ尼崎の森へ行って、確かめてみてくださいね。
(森のレポート部・宮崎)
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