生物図鑑

更新日2022年4月14日

【森のしんぶん春号】ミヤーキーの森写

 森のしんぶんの「ミヤーキーの虫写」の記事をご紹介します。尼崎の森を激写する男「ミヤーキー」こと、三宅喬さんが見つけた意外な風景写真連載。他の記事を読みたい方は、尼崎の森中央緑地パークセンターに設置されている森のしんぶんをご覧くださいね。

 

 春と言えばサクラでしょうか!尼崎の森にはソメイヨシノ・八重桜・オオシマザクラ・ヤマザクラ・エドヒガン・ウワミズザクラ・イヌザクラの7つがあります。 その中から二つを紹介します。初めは八重桜。多くの人がこの桜の傍を行き交っていますが、気づいていない方が多い様に思います。因みに、これは園芸種の天の川ではないでしょうか・・・。

 

            

 次は、ウワミズザクラ。殆どの方が見た事がないのでは。私も、撮影した時が初めてでした。普通のサクラと違って、花の付き方が違います。試験管用ブラシの様な花の付き方で、総状花序と言います。植えてから10数年たってやっと花を付けてくれたサクラで、花を見つけた時は小躍りした次第です。

 

       

 次は、芽吹きの写真です。初めはイヌザクラ。まだ若いため、花をつけていません。花の形は上のウワミズザクラとよく似ています。下側が展開寸前の赤い色が特徴の冬芽、上が展開した葉っぱ。今年、花がついてくれればと期待しているのですが・・・。

 

 次の写真は、展開しだしたマルバアオダモです。葉っぱと花芽が同時に出てきたのですが、花芽の方が先にドンドン大きくなってきています。表面の形が仏様の螺髪のようで、黄緑色と少し赤みを帯びた色合いがお日様を浴びて輝いていました。良しこれだと思って、カメラを向けた1枚です。

        

 啓蟄(3月6日頃)も過ぎて、虫たちも動き始めました。今日は、子供達が大好きなカマキリの様子を紹介します。最初は、卵から孵り、卵鞘から出てきた前幼虫(矢印)です。芋虫に似た格好ですが、外界に顔を出してからは動きません。

         

    

 上の写真は、前幼虫から脱皮して出てきた幼虫です。既に、カマキリの形をしていますが、翅がまだありません。ヨタヨタしていますが、既に歩いて移動しています。何とも頼りない感じですが、持ち前の達者な口を使って、小さな虫を捕まえて食べる事が出来ています。この後5~6回脱皮を繰り返し、その都度大きくなって、8月頃には、皆が知っている成虫になります。頭を見ると、まるで宇宙人のように見えました。

 

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