レポート&コラム

更新日2020年2月9日

100年の森づくり定例活動レポート

2020年2月2日(日)100年の森づくり定例活動

今日は、寒さも一休みといった感じで、日向にいると暖かな感じさえする日です。

本日のメニューは、間伐と除草です。落葉高木(主にクヌギ)を伐っていきます。

場所は、湾岸線橋脚下南側法面。

先ずは、みんなで除草。法面での活動をし易くするためです。

立ち枯れたセイダカアワダチソウの残骸がかなり残っています。

見た目は枯れていても、根っこはまだ生きているので、引き抜いていきます。

 

続いて、間伐。皆さん、確実に、手際よく切ってゆきます。

切り倒した木は、幹と枝の部分に分けていきます。

そして、茅葺民家のかまどの煮炊きに使う薪にするため、30センチ幅に切っていきます。

まずは、こうして足を置き、

さらに、体重を掛けて、切ります。

このように体重を掛けると、幹がぐらぐらしないため切り易くなります。

 

今回、初めての試み、エコスタックを作製しました(写真中央)。

これは、横1メートル、奥行き40~50センチ四方に、間伐後の樹木を積み上げます。

多種多様な生物が生息する環境を人為的・能動的に整備・創出する試みです。

生物多様性で森づくりを進める本公園には必須のアイテムだと思います。

 

時刻は11時近くに。みんなで休憩です。

休憩時間に、ウラナミシジミというチョウを発見。

こんなに小さな体で、寒さに耐えていると思うと、健気に思えてきます。

 

皆さんのお陰で法面は、こんなにすっきりした状態に。

風通しが良くなり、より陽が当たる場に変貌しました。

残った樹木もよりのびのびとしているように見えます。

 

毎回の定例活動で思います。みんなの力が集結すると本当に凄い!と。

短時間でこれだけの樹木の間伐と薪作りが出来るのですから。

 

活動後は、茶話会を実施。

お互いの名前を覚え、森についての思いを語り、交流を図るための茶話会も、今回で8回目になります。

 

バレンタインデーも近いことから、ホットチョコレートで温まりました。

参加者のお一人から、チョコレートの差し入れが!

早速、みんなでおいしくいただきました。体の動かした後のチョコレートは格別でした。

 

さて、2月4日(火)は立春、新しい季節の始まりです。

その前日、2月3日が季節の節目ということで、節分となります。

季節の区切りにこの一年を振り返ると、参加者の皆さんの熱心な取り組みにより、間伐も順調に進み、森がより健やかな状態に向上していることが見て取れます。

 

怪我なく事故もなく活動を進めてこられたのは、ひとえに皆さんがお互いを気遣い、作業を慎重に進めて下さったからです。

 

茶話会では、ヴァレンタイン・フリー・ブックショップを実施しました。

ご寄贈頂いたご本を、ご自由にお持ち帰りいただくイベントです。

今回は、歴史小説のシリーズものも加わりました。

ご参加頂いた皆さん、お疲れ様でした。

 

次回、活動日は2月21日(金)、

タネ播き、植替え、薪作りを行います。

ビニールハウスの中での活動なので、寒さがしのげ、雨天時も同じ活動メニューとなっています。

 

ご参加をお待ちしております。

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