レポート&コラム

更新日2020年6月28日

【動画追記】6月の森の会議レポート(2020年6月6日)

 6月の森の会議は、4ヶ月ぶりに尼崎の森中央緑地での開催!久しぶりに森の会議メンバーと顔を合わせることができました。

 今回のテーマは、「ソーシャルディスタンシング研究」。緊急事態宣言後の新しい生活様式として、密になる場所を避けたり、人との距離を2メートル空けたりすることが提唱されています。広々とした芝生広場のある尼崎の森中央緑地は、尼崎でソーシャルディスタンシングを保ちつつ集まれる貴重な場所ということに注目。対人距離を取りながらできるさまざまな遊びに挑戦しました。

 お友だちや知り合いからの紹介で参加したという方や、当日たまたま来園していた方の飛び入り参加も含め、結果的に約50人が研究活動に取り組みました。

 


<直径3メートルの円に沿って立ち、距離を取って自己紹介しました>

 

●糸電話による他人数通話研究

 ひとつめの実験は「糸電話で会議はできるのか?」。紙コップに3メートルの糸を付け、糸の端にクリップを付けて他の糸電話と連結すると、10人が同時に通話できることが分かりました。試しにしりとりをしてみると、高い声よりも低い声の方が聞きやすいことも分かりました。

 


<糸電話でしりとりをしている様子。思ったよりハッキリと聞こえました>

 

●間伐材による新競技研究

 ふたつめは、2メートルの棒を使ってできるスポーツを考えました。毎年11月に尼崎の森中央緑地で開催している「あまがさきモリンピック」競技委員長の坪田さんを中心に、手のひらや足の甲に棒を乗せて、どれぐらいの時間キープできるか競う競技を考案。棒が倒れて来ると危ないので、ギャラリーは自然と距離を取っていました。

 


<新競技を考えている様子。坪田さんは足の甲に乗せてバランスを取っています>

 

●ぶっつけ本番で合奏研究

 誰もがセンセイになれる尼崎夏の恒例イベント「みんなのサマーセミナー」で結成された、持ち寄り楽器で演奏する「サマセミハーメルン楽団」。久しぶりに合奏できる機会として、多くの団員が駆けつけてくれました。手づくりのマラカスを配って、飛び入り参加者とともに一青窈(ひとと・よう)の「ハナミズキ」を演奏。芝生広場にステキな音色が響き渡りました。

 


<距離を取りながら練習をするサマセミハーメルン楽団のみなさん>

 

●GPSで地上絵研究

 あのスポーツ用品メーカー「アディダス」公認のプロGPSランナーとして活動している志水さんは、芝生広場を走り回ってGPSアートづくりに挑戦。GPSアートとは、携帯を片手に走り、その走った軌跡でマップ上に絵を描くこと。「尼」の字は総延長500メートル、ネコ型ロボットは1500メートルの一筆書きで作られたそう。何も目印のない芝生を走り、きれいな文字や絵を描く技術に、参加者からは驚嘆の声があがりました。

 


<志水さんが作ったGPSアート>

 

●ライン引きによる対人距離の可視化研究

 最後にご紹介するのは、ライン引きを使って直径3メートルの円を地面描き、対人距離を可視化して芝生広場でくつろいでみました。

 


<杭とビニール紐、ライン引きを使えば簡単に円を描くことができました>

 




<約50個の円に入って距離を取ってみました>

 

 いろんな「ソーシャルディスタンシング研究」に挑戦した今回の森の会議。芝生広場の新しい使い方のヒントが見つかりました。

 

 当日の様子を動画にまとめましたので、ぜひご覧ください。

 

 次回の森の会議は7月4日(土)。詳細は森のウェブマガジンやフェイスブックで告知します。ぜひ尼崎の森の梅雨を感じに遊びにきてくださいね。

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