レポート&コラム

更新日2021年2月16日

2月の森の会議レポート(2021年2月6日)

 2月6日(土)は、緊急事態宣言中ということでオンライン会議システムZoomを使用して森の会議を開催。ゲストに兵庫県立人と自然の博物館の八木剛さんを迎え「はなそう!どうぶつと森」と題して森の楽しみ方をお聞きしました。

 


<ゲストの「兵庫県立人と自然の博物館」の八木剛さん>

 

 まずは今日の議題に合わせ、自己紹介と「私とどうぶつとの関わり」を発表しました。「馬と触れ合いました」や「実家で猫を飼っていました」など脊椎動物に関する自己紹介がありましたが、今回のゲスト、人と自然の博物館の八木さんは昆虫博士。

 尼崎の森で多くの子どもたちを魅了した虫とり調査イベント「昆虫大捜査線」を八木さんが開催したのは2014年の秋。定員300人のところ2700人を超える申し込みがあり、兵庫県のホームページにお詫びの文が掲載されるほどの大反響でした。翌2015年に尼崎の森で開かれたイベントの様子はこちら(Vol.1)こちら(Vol.2)をご覧ください。
 尼崎の森で生まれたイベントは、その後各地の公園などに広がり実施されています。

 このイベントでは、子どもたちが捕まえた虫を1匹ずつ透明の袋に入れて貼り出し、どのような種類の昆虫がいるのかを調べます。定期的に続けることで生態系の変化を知ることができるこの調査を「モニタリング調査」といいます。また、同じような調査を行っている他の公園と比較することもできます。
 同じ環境で虫とりを行っても、年齢やマニアックさの度合いによって捕まえる昆虫が違うそう。「子どもたちの捕まえた虫でモニタリング調査を行うのは、『どんな虫がいるか』と同じかそれ以上に『捕まえた虫、見つけた虫』が重要だから。見つからない虫は存在しないと同じ、捕まらない虫はつまらないです。公園の利用者がぶらっと来て見つけられるかが重要なんです」と話します。

 


<年齢やマニアックさの度合いによって捕獲する昆虫が違うそう>

 

 「虫とりの思い出が地域愛を育てたり、虫を捕まえることで自己肯定感が高まったりと、虫とりはみんなを笑顔にします」と話す八木さん。参加者からの「小学校で子どもが虫を捕りすぎると怒られるケースがありますが、捕らない方がいいですか?」との質問には「怒る人は虫に興味がない人。子どもが捕ってくるのはバッタがほとんどだから大丈夫ですよ」と回答。
 昆虫食を企画している参加者からは虫とりの後に捕まえた昆虫を食べたら楽しそうとの意見や、ホームホスピスで働いている参加者は「虫とりと看取りは近しいと思いました」などのコメントがありました。「虫とりは『小さな死』を目の当たりにすることでもありますね」と八木さん。

 八木さんの話を聞いた参加者は「虫とりをやってみたい!」と大盛り上がり。6月になるとバッタの赤ちゃん、秋はバッタの成虫が出てくるそうなので、これから森の会議で虫とりイベントの企画を進めることになりました。子どもと一緒に虫とりを楽しみたい人も、子ども心を取り戻したい大人も、みんなで楽しく虫とりができる日が楽しみです。

 


<30人ほどの参加者で八木さんのお話を聞きました>

 

 次回の森の会議は3月13日(土)。普段は毎月第1土曜に開いていますが、今回は緊急事態宣言が明けた第2土曜にずらして尼崎の森で開催します。通常の森の会議の後は、屋外テレワークの体験を予定していますので、ぜひご参加くださいね。

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