レポート&コラム
更新日2023年2月17日
2月の森の会議【グリーンウッドワーク】レポート(2023年2月4日)
2月4日(土)は、前回の森の会議でアイデアが出た「間伐材の活用」について、ゲストを迎えて「グリーンウッドワーク」を体験した様子をご紹介します。
<お久しぶりの森の連続ミニ講座からスタート>
まずはパークセンターの石丸さんによる「森の連続ミニ講座」。今回は特別編として「間伐」についてお話しいただきました。尼崎の森では通常の森の密度の3倍以上の木を植えているそうで、間引くために間伐を行っています。木は育つ時に二酸化炭素を吸収して中に炭素を貯めますが、その木を切って燃やすと大気に二酸化炭素が戻ります。このような「循環型エネルギー」を作るために、尼崎の森では間伐材をかやぶき民家のかまどやパークセンターの薪ストーブの薪に活用しています。他にも、チップにして雑草や地面の乾燥を防ぐためのマルチングに利用しています。それでも次々と間伐材が出るので、さらなる活用の方法を検討しているのです。
<グリーンウッドワークの本を持って説明するヤマサキさん>
今回のゲストは、六甲山の間伐材を活用した取り組みを行う「SHARE WOODS」のヤマサキマサオさん。森の中で伐採した生木を割ったり削ったりしながら、暮らしの道具を作る「グリーンウッドワーク」について教えていただきました。今回は森に植っている木を間伐するところから体験します。
<ヤマサキさんに切り方を教わります>
<切った木は加工しやすいように好きな大きさに切り分けます>
<枝打ちをする子どもたち。慣れないノコギリに苦戦中…>
今回はちょっと臭いのある榎や珍しい水木、高級木材の桜などを間伐。普段は木の種類を気にせずに見ていましたが、臭いの有無や加工のし易さを教えてもらうと、いかに尼崎の森に多品種が植えられているかを実感します。
<削り馬に乗って説明をするヤマサキさん>
今回はヤマサキさんが子どもでも簡単に木を削ることができる「削り馬」を持ってきてくださいました。これは足で踏むことで木が固定され、簡単にナイフで削ることができます。両手で持つドローナイフも体に当たることがないので、子どもでも使うことができるそう。生木は柔らかいので強い力でなくてもツルツルと削ることができます。なんともいえない感覚に、参加者は黙々と削っていました。
<なんともいえない生木を削る感覚はやみつきになります>
<取ってきた木を使って自由に作品を作ります>
<芝生に座り、時間を忘れて黙々と作業をする皆さん>
<完成した作品をずらっと並べてみました>
1時間弱の作業時間でしたが、スプーンから菜箸、色鉛筆、すり棒などさまざまな作品を作ることができました。写真の左から2番目はパスタ杓子だそう! 同じ木でも皆さんの発想力に驚かされました。
<みんなで記念写真を撮りました!>
次回の森の会議は2023年3月4日(土)。来年度はどんなスケジュールで進めていくか、集まったみんなで話し合いたいと思います。これからやってみたい企画がある方は、ぜひこの機会にご参加ください。お待ちしております。
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