レポート&コラム

更新日2019年4月23日

森の会議レポート(2019年4月6日-7日)その3

環境学習施設として完成したかやぶき民家の活用方法を考えるため、4月の森の会議は特別に許可を得て、実験的に24時間(1泊2日)を古民家で過ごしました。24時間の体験レポートの第三弾(最終回)です。

●日の出~ラフターヨガ
4月7日(日)の朝は、日の出を見るところからスタート。ラジオ体操に続いて、6月16日(日)に開催する「あなたと何かがヨガする日」の実行委員メンバーの谷岡さんに、ラフターヨガ(笑いヨガ)の体験をしていただきました。

<尼崎の森中央緑地の日の出>

  <薪で書いた「朝」>

<谷岡さんは、この日がラフターヨガのインストラクターデビューでした>

「無理やり大きな声で笑うと、脳が楽しいと勘違いするんですよ」と話す谷岡さん。笑うためのきっかけとして「握手した瞬間」「握手しようとしたら静電気がパチッとした」などのお題をきっかけに、強制的に笑います。

<「握手した瞬間に静電気が走った瞬間」の笑い>

<笑うと呼吸が大きくなるのと同時に、ストレス発散の効果もありそうです>

<盛り上がる大人たちに対して、子どもたちはちょっと引き気味>

●ふりかえり
ヨガで体も心もほぐれた後は、「森ごもり」のふりかえり。一人ずつ感想を言って共有します。最初に挙がったのは、「かまどを見てここも尼崎なのかと感じた」「段差が多く、鍛えられた」など、かやぶき民家の特徴に対する感想でした。24時間を過ごした印象は、「意外と短かった」という人もいれば、「長く感じた」と言う人もいて反応が分かれました。あえて時計を外してみたら時間の過ごし方が変わったという人も。

<車座になって感想を言っていきます>

食事のために「野草を取る」「火をおこす」という体験を経て、いろいろなことに感謝をしたという意見もありました。今回のために薪を割って乾燥させてくれていた人の存在に気づいたり、食べられる雑草を教えてもらって、見る目が変わったという意見です。少し昔の暮らしぶりを体験することで気づけたことがあり、共同作業を通して参加者同士が大きな家族のようにまとまっていくのも、ここでの体験の特徴だったのかもしれません。
最後に、かやぶき民家を活用するにあたって必要なものを挙げました。煙突を筆頭に、鍋の蓋、トイレのカギ、ちゃぶ台、ザルなど、生活感あふれる提案が多く出されました。

また、今回、環境学習体験などの多くのプログラムを実施するに当たり、休日にもかかわらず各プログラム講師、案内など多くの方の支援を受け、無事に終了することができました。この場をお借りしてお礼申し上げます。今後、環境体験や古民家の利用を進めるには、サポートいただける人の確保が最も重要な課題と思われます。

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