レポート&コラム

更新日2019年12月4日

12/1(日)100年の森づくり定例活動レポート

きりりとした冬の空気が感じられる中、定例活動スタートです。本日のメニューは①間伐と②まき(薪)作りです。
①間伐は、大きく育ってきた苗木の日当たりと風通しを良くすることを目的とし森づくりに欠かせない作業です。
②まきを作るのは、間伐した木をかやぶき民家のかまどの煮炊きに使う燃料のためのまきにします。
参加者総勢、88名。民族大移動での活動となりました。
先ずは、間伐の風景から。

小学生のお子さんも間伐してくれています。
もちろん、大人の見守りの元。
しっかりとノコギリの柄の部分が握れていますね。
切った木は、決められた集積場に運び出します。
頑張って、子どもさんも運んでくれました。

集積場でパッチリ。
親子さんで一仕事終えた後の爽やかな笑顔です。

枝葉の広がった、こんな大きな木も切り倒してくれました。
高さは身長の2倍以上はありそうですね。高いです。

次に薪づくりです。


アマフォレストの会さんに指導してもらい、子どもたちも、切ってゆきます。
普段、ノコギリを使うことはあまりないと思われますが、お子さんたち、素養があるのか、難なくこなされている様子ですね。
こんな風に、大人が、小型のオノで、木の真ん中を割り、子どもたちが、カケヤで、叩いて割ってゆきます。

電機、ガスが通る前は、暖を取るため、こうしてまき割りをしていたのですね。
先人の苦労が偲ばれます。
おや?こんなところで何やら発見をしたグループが。。。

見せてもらうと、なんと

鳥の巣でした!鳥の種類までは特定できませんが、羽毛が残っていることから、ここで、卵を暖めていた様子が伺えます。
小さな鳥の巣ですが、何もなかった工場跡地に、こうして、生物が集う、多様性が形成されつつあることが感じられました。
すべての活動を終え、茶話会のためパークセンターに戻りました。
今日は、第一日曜日の活動としては、年内最後ということもあり、ジャンケン大会による(勝者トップ5人のみ)、クリスマスプレゼント争奪ゲームを行いました。
ジャンケン。。。

ポン!

勝ち残った5人に皆さんには、以下のメッセージとともに5点、
①尼崎の森のロゴ入りアルミ水筒
②手ぬぐい
③クリアファイル
④ボールペン、
⑤尼崎の森オリジナルエコバッグ
これらすべてをエコバックに入れて、プレゼントしました。

これは、参加者全員の皆さんにお伝えしたいメッセージです。

唐突ですが、
明治生まれの俳人、中村草田男の俳句を紹介します。
●降る雪や、明治は遠くなりにけり
しんしんと降る雪を眺めながら、こころ静かに、時代は移り変わっているなと思いにふける・・・
作者の心情が、凛とした冬景色とともに伝わってくる俳句です。
これに倣い、私も一句。
●紅葉や、跡地は遠くなりにけり
何もなかった工場跡地に
成長し、紅葉した木々が、私たちの目を楽しませてくれ、野鳥が巣を作り、そして、こうしてお休みの日にも関わらず、森づくり活動のため、集って下さる皆さんがいる。
いろんな面で、この地は様変わりつつあるなぁと、
(もちろん、100年かかる森づくりの道程の中では、まだまだですが。。。)
ゼロの状態を想像し、一句、詠んでみました。
駄作で記載するのも、ものすごく恥ずかしいぐらいですが、正直な気持ちです。


今年一年、第一日曜日にご参加頂いた皆さん、本当にありがとうございます。
森づくりが少しずつ前進しておりますのも、皆さんのお陰です。
来年は、1月5日(日)が初回活動日です。
寒さ厳しい折です。どうぞ、お風邪等引かれませんように。
年明けに、元気なお姿が見られますことを願っております。

少し早いですが、
メリー・クリスマス。そして、良き新年をお迎えください。
ありがとうございます。

マリンカ

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