森の会議

更新日2022年3月29日

3月の森の会議レポート(2022年3月5日)

 少し暖かさを感じる3月の森の会議。お久しぶりの方の参加もあり、参加者のみなさんと一緒に楽しい2時間を過ごしました。

 

 

 いつも通り、参加してくださった方々の自己紹介からスタート。今回は「春にしたいこと」というテーマで一言を。パークセンターにお勤めのみなさんが「花粉症がひどいので春はわりとすぐに終わってほしい」とおっしゃっていたのが印象的でした(笑)。これぞ「職業病」というやつなんでしょうか。

 

 後半のパートで話題提供いただく「ネイチャークラブ」の中岡先生は「今育てているレンゲ畑で一杯(お酒を)やりたい」とのこと。春に対するみなさんのいろいろな思いを聞くことができました。

 

 

 前回からはじまった「森のミニ講座」の第二回では巣植え(木をまとめて植えることをそう呼ぶそうです)についてのレクチャーを受けました。筆者も初めて聞いて驚いたのですが、尼崎の森中央緑地では現在までに100,298本の木が植えられているそうです(!)。元々は20万本の木が植えられる予定だったのが、計画の変更などで126,691本に減ったとのお話も伺いました。それでもとても多くの木があのエリアに植わっているようです。パークセンターのみなさんやアマフォレストの会のみなさんの努力がひしひしと伝わってくるお話でした。

 

 話題提供者の石丸さんからは次回予告も。「高木林じゃ、低木林か!それが問題だ!」とのことで、なにかの番組のようでした。次回は林の高さのことをどうやら学べるようです。楽しみですね。

 

 次は、森の会議の常連参加者でもある石田さんからの話題提供。大学の卒業論文で「21世紀の森構想」を取り上げたとのことで、その発表をしていただきました。石田さんからは「専門家のみなさんを前にして、大学での卒論発表よりも緊張する」というお言葉も。内容は難しい話も多かったのですが、官民共同の会議体である「森づくり協議会」の設立をはじめとし、エリア内のさまざまな企業が連携して緑化活動を進めていったお話などを伺いました。今のような形のエリアになるまでに非常にたくさんの方がつながりながら活動してきたことを感じました。

 

 

今回、はじめて兵庫県モルック協会代表の中井さんの参加があり、秋頃に県大会をしたい!というお話をいただきました。森の会議として企画を行っている「モリンピック」とのコラボはどう?などという提案も飛び出し、新しい企画がまた生まれそうです。

 

 

 最後は「ネイチャークラブ」の中岡先生の活動事例をお聞きしました。市内にある成良中学校の社会と技術の教員をしていた中岡先生は「環境に優しいものづくりがしたい」と考えていました。そんなときに友人からのアドバイスもあって、生徒が自分たちでつくった鳥の巣箱を自然豊かな山や森にかけて観察できたらと思ったことが活動のきっかけだと語ってくださいました。

 

 

 つくった巣箱に鳥が住処をつくってくれると大人も子どももうれしい。けれど、よく見ると巣の中にゴミが多いことにも気がつきます。そうして、自然や命のつながりの大切さに気がついた子どもたちを中心に、環境に関する活動がどんどん広がっていきます。

 

 

非常にいろいろな活動があったのですべては書き切れないのですが、いくつかご紹介できればと思います。

 

 庄下川の汚染に目をつけた中岡先生と子どもたちは、市民の注目を喚起しようと、学校で花を育て、廃材でプランターを制作し、そのプランターに花を植え、庄下川の川沿いに持っていきます。

 

 

 しかし、あろうことかそのプランターが川に投げ入れられてしまいます。中岡先生は非常に落ち込んだそうですが、子どもたちは違いました。

 

 「先生!そんなんで落ち込んだらあかん!ここどこやと思ってるん?アマやで。」

 

 過去にそんなやりとりがあったことも教えてくださいました。そうして何年にもわたって環境(教育)に関する活動を続けてこられたお話は、とても圧巻でした。

 

 講義の後は菜種の採油体験を。参加者のみなさんも興味津々でした。次回はこの油でトーストを食べてみるそうです(できるのか?)。

 

 

 盛りだくさんだった3月の森の会議。次回以降はより春の色が濃くなってくるので、少しずついろんなアクティビティができるかも。次回は、2022年4月2日(土)10時から尼崎の森中央緑地で。みなさんのご参加をお待ちしています。

 

 

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