レポート&コラム

更新日2026年8月6日

3月の森の会議レポート(2025年3月7日(土))

 3月の森の会議のテーマは「間伐材のつかいかた」。尼崎の森中央緑地の100年かけた森づくりの中で生まれる「間伐材」の活用について考えました。

【間伐材ってどれだけ出るの?】

 森づくりでは、100平方メートルあたり100本の木を植樹した後、徐々に間引きをして、最終的には100平方メートルあたり5~10本の木が生えている状態を目指しているのだそう。

 間引きの過程で発生する間伐材は、園内の茅葺き民家のかまどで火を焚く薪や、クラフトの材料、シイタケのほだ木などに使われているとのこと。間伐は少しずつ行われているので、発生する間伐材の量は、ほぼ園内で活用できているそうです。

 そんなお話しを、尼崎の森中央緑地が整備される前から、100年かけた森づくりの計画づくりに携わってこられた生物多様性コーディネーターの石丸さんに教えていただきました。

 

【使いやすい木ってどんな木?】

 間伐材の活用を考えるなら、木材について知識を深めたい!

 ということで、尼崎市内で3代にわたり材木店を営まれている今井さんにお越しいただき、木材について教えていただきました。さてはて、どんな木が木材に適しているのでしょう?

 建築材には、加工しやすい真っすぐなスギやヒノキといった針葉樹、床柱など見栄えが重要視される材には、木目が綺麗で艶も出るケヤキやナラといった広葉樹が適しているのだそうです。なるほど~。

 昔は木材の問屋さんがたくさんあって、良い木を手に入れるために競りも行われていたそうなのですが、今は問屋さんの数も減り、競りもなくなってしまった、という少ししんみりするお話しも。今井さんの話を聞いていた会場からは、「床の間がある家も少なくなり、「いい床柱ですね~」って木を見極める目は、現代の私達は衰えてしまっているよね~」という声が。確かに。木材って身近にあるけど、あまり意識していないかも。

 

【杭瀬スプーンクラブ】

 そんな木材の目利きができない私たちが、気軽に木材との距離を縮めることができるのが、木工クラフト!今井さんは、自身の材木店の横にある公園で、毎週最終土曜日の9時から、木でスプーンを作る「杭瀬スプーンクラブ」を運営。どなたでも参加できるそうですよ。

 

【森と木工の参加者の作品】

 実は、尼崎の森中央緑地でも、去年から木工クラフトスクール「森と木工」が開講されていました。今日は、参加者が作られたスプーンが勢ぞろい!床の間にズラリと並んだ素敵スプーンたちを鑑賞させていただきました。

 全て尼崎の森の間伐材で作られていて、どれも個性的で素敵な作品ばかり!普段、公園では、こども向けのプログラムが多いのですが、この「森と木工」は大人の参加者が多く、建築家やアウトドア好きな方も参加されていたそうです。公園で大人が楽しめるプログラムがあるのは嬉しいですね。

 

【よい香りがする木材】

 そんな大人も楽しめる間伐を使ったプログラムを、他にももっと増やせないかな?

 ということで、今井さんが持ってきてくださった木材の香りを楽しみながら、間伐材の活用方法を皆で考えました。

 アーティストとコラボした活用、一刀彫のような木彫りの人形づくり、木の香りをかぎ分ける「利き木」なんていうアイデアが。2~3年前にグリーンウッドワークに挑戦したように、今後の森の会議でも何かトライしてみたいですね。

 

【次回4月は春を味わう森の会議】

 次回の森の会議は、4月4日(土)。春の野草がテーマです。どなたでもご参加できますので、春の訪れを味わいにいらしてください。

 もちろん、尼崎の森中央緑地や運河などでやってみたいことの持ち寄りも大歓迎です!

 

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